検証・羅網現場とコウノトリの斃死体

8月28日小美玉市で防鳥網に絡まり保護されたコウノトリは、30日に死亡が確認されました。
保護されてから死亡に至るまでの経緯を考察します。

第1章 検証・コウノトリ羅網現場 /  第2章 検証・コウノトリ斃死体

第1章 検証・コウノトリ羅網現場

羅網したハス田の遠望

天井網だけなので、上から降りることは不可能だが、網の無い道路際からハス田に侵入することは可能。

道路際の天井網の網目は破れていたり、垂れ下がっていたりして、損壊が目立つ。

道路右手の建屋が収穫したレンコンの出荷作業場。ここにコウノトリを網から外したインドネシアからの研修生2名が働いている。

コウノトリの羽の一部が網に残っていないか点検したが、何もなかった。

しかし、大きなコウノトリを網から外すために田の中に入った跡は、倒れたハスの立葉からわかるので、探すと写真の1ヶ所だけあった。

網の損壊も目立たず、羽の付着もなかったので、羅網してからあまり時間を経過しないで発見されたようだ。

田の中に入った跡

 

第2章 検証・コウノトリ斃死体

研修生が助けたのは、28日夕方。

羅網したハス田の西にある県道角には山口ファームの作業場があり、そこに1泊させた。写真はその時写したものらしい。作業場は通気性が悪く、そこに1泊したことで体力を消耗したと思われる。

29日朝に県に引き継がれ、笠間市岩間の長谷川動物クリニックで治療後、午後に那珂市の鳥獣センターへ搬送された。

暑いさなかの断続的な搬送で、さらに体力を消耗したらしく、救護舎に放たれても、うずくまったままだった。

明朝5時、職員が救護舎へ行くと、以下の2枚の写真のように昨日の姿勢のままで絶命していた。

左翼の損傷具合は、骨の付け根から出血しているので、網の糸が風切羽の根元に食い込み、動けなくなった。

もがくうちにグルグル締め上げられた。

体重があるので、短時間の羅網だったが、損傷は迅速に進んだと思われる。

死亡を確認した係員は、翼の骨がグチャグチャだが、胸は張っていて栄養状態は良好だったとのこと。

もがき、骨折の痛みよって体力が決定的に弱ったと思われる。

右翼の損傷具合は、左翼ほどではなく、羽の汚れが、即座に血液とは断定できない。

昨日掲示したHPの記事では上から降りて両翼損壊と記したが、ハス田の中に入った後、飛び上がり様に羅網した可能性が否定できない。

網を張るなら天井網だけでなく、四周網も地面や水面と隙間なく設けるよう、16年前から要請している。

しかし、県などは読まれるか否か分からない、チラシ1枚を配って免罪符としている。