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6.302025
今月号の巻頭言
会報 ひばり 2025年9月号 より
カモ類生息数日本一の茨城県で探鳥
8月末には北極圏で繁殖したコガモが姿を見せ、年末までの県内各地の湖沼・河川等にマガモなど約20種類のカモ類が姿を見せてくれます。そして翌年の4月頃までその姿や群れなどを楽しませてくれます。
霞ヶ浦や北浦、涸沼など水辺の環境が広がる茨城県は、毎年のガンカモ類生息調査で、カモ類の生息数は全国でも常に上位を占め、令和7年1月の調査ではカモ類合計は133,434羽で、千葉県の136,327羽に次いで2番目の多さです。令和6年は145,229羽で全国第一となりました。
生息数がトップクラスの茨城県でどのようにカモ類の観察をしていますか。
茨城県でなければ見られないカモ類はいませんが、霞ヶ浦湖岸近くに集まるカモの数の多さ、シノリガモ、クロガモなど海ガモ類が観察できるなどの特徴があります。現在当会ではカモ類だけの探鳥会は開催されていませんが、カモ類を主とした探鳥会は数多く行われ、水面に浮かぶカモは初心者にも感動や美しさ、野鳥の可愛らしさなどを感じさせてくれます。
カモ類生息数日本一の茨城県での探鳥会を、工夫して、さらに楽しいものにしてみませんか。
目の前にはマガモやオナガガモの大群、同じ種類だけかも知れませんが、その数に感動があり、それが全国一多いカモ類を保護することにもつながります。
日本野鳥の会茨城県
会長 矢吹 勉
会長 矢吹 勉