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今月号の巻頭言

会報 ひばり 2025年5月号 より

繁殖期の野鳥たち

今年も夏鳥たちが茨城県内各地にやってきて子育てをします。

毎年同じような状況かと考えますが、繁殖地や数などが変わっているのが現状です。目の前の繁殖状況は分かっているつもりでも、県内の状況や前年や過去のこととなると、当会ですべて共有しているとは言えません。

近年コアジサシ、サギ類、ツバメ類、カワウ、コウノトリ、オオセッカなどは、繁殖地が無くなったり、繁殖個体数が変化しており、保護には継続的に状況を把握しておく必要があります。

それには会員の皆さんから情報を頂いて、それを会でしっかり種類ごとに、担当者を決めて、県内の繁殖の状況をまとめていきたいと思います。

先日の役員会で、そのような議案があり、対応できる種類や担当者を決めました。今後もさらに把握する体制を作っていきたいと考えています。

県内全体での、コアジサシの繁殖候補地での毎年の状況、サギコロニーの消滅と新しい場所の出現、イワツバメの営巣地の減少、ツバメ塒の変化と消滅、コウノトリ繁殖個所の拡大化など、日頃の観察を通して、会員全体で共有できる繁殖期の野鳥たちを知り、保護につなげたいものです。

日本野鳥の会茨城県
会長 矢吹 勉

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