トピックス

今月号の巻頭言

会報 ひばり 2026年1月号 より

あけましておめでとうございます

今年も全国で10番目に多い会員の皆さんとともに野鳥を楽しみ、伝える、守る活動を進めていきます。

令和7年後半から、ツキノワグマやヒグマが人の住む地域に出現して、命にかかわる様々な問題が発生しています。そしてクマたちはほとんどが駆除で対応されています。もっと早くからクマの命を守ることができなかったのだろうか。茨城県でも今年からクマの生息調査が進められます。

1月中旬には茨城県でも会員の方々によるガン・カモ・ハクチョウ類生息調査が行われます。昭和47年に始まり、これまで56回、毎年参加して生息地、種類、数を把握してきたからこそガン・カモ・ハクチョウ類をどのように守れば良いのか提案することができました。

私たちの活動は依頼されて行うより、まず自分たちの意見で、考えでということを第一にしています。

このような気持ちで、今年も、定例探鳥会の充実化、ガンカモ類やコウノトリ、コアジサシ、サギ類の生息地の確保のためのネイチャーポジティブへの取り組み、市町村探鳥会や日本野鳥の会独自のイベント“バードウォッチングウィーク”を通しての地域の活性化を進めたいと思います。

今年は午年。馬にまつわる野鳥として馬のように地上をぴょんぴょん跳ねる、茨城県などで方言でちょうま(鳥馬)と呼ばれるツグミが今シーズンはたくさん飛来して、柿の実を食べています。クマの生息地では餌となる柿の実が取られてしまい、柿のある地域に早く、たくさん来ているようです。そして馬のようにいな鳴くコマドリ、腹の色が馬の栗毛に似ている日立市で確認されたアメリカの鳥コマツグミなどがいます。

日本野鳥の会茨城県
会長 矢吹 勉

過去の巻頭言

関連記事

ページ上部へ戻る